口臭と関係が強い舌
前項で口臭の原因について概要をお話しましたが、特に口臭と絶対的な強い関係を持っているのが舌です。
もともと舌を見ればその人の健康状態がわかるとされている程に健康状態をチェックするシグナルとなっているのです。舌が健康な状態の時は、きれいなピンク色をしているもので、舌のブツブツ(舌乳頭)もきれいな突起状態になっています。
もちろんこのような状態であるならば、舌が原因で口臭がすることはまずありません。では、どんな状態の舌が問題となるかですが、一番わかりやすいのが舌の汚れで、こうした舌の汚れのことを「舌苔」といいます。
この舌苔が付着した状態の舌は、コケ状の不純物によって白くなっています。白い不純物は、ちょうど歯に付着している歯垢と似たようなもので、歯周ポケットから出る血液の成分、新陳代謝によって剥がれ落ちた皮膚の細胞、細菌などが蓄積して次第に汚れていきます。
舌苔を防ぐためには歯磨きと同様に舌をきれいに手入れしなければなりません。既に舌が白くて口臭も気になるという人は、すぐにでも舌をしっかり磨いてください。
今まで舌を磨く習慣なんてまるでなかった人も多いと思いますが、こうして舌と口臭の関係を知ると、その必要性についてよくわかったはずです。毎日の洗面時には顔や歯といっしょに舌の状態もチェックしてください。